00 小笠原のクチジロを保護しよう 


★★ 小笠原に行けば大型の クチジロ が釣れるという環境を何時までも残す為に釣り上げた クチジロ はすべてリリースしよう ・・・ 小笠原では自然保護や 固有の動植物の保護を目的として  動植物を持ちこまない、持ち出さないが 条例 となっています。・・・・ 

 05年3月 5日 記事追加

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◆ 小笠原諸島でのイシガキダイ 「クチジロ」の保護について・・・・
 
  小笠原諸島には近年の大型クチジロフィーバーにあやかりたいと大勢の釣り人が
 押しかけて来るようになったが、現在のような乱獲が続く様なら いずれはなかなか
 釣れない内地の釣り場と同様になってしまいます。
 母島では乱獲を避けようと規定を設けたまでは良かったのですが、規定など無視
 して大型クーラー満タンのクチジロを持ち帰る一部の心無き釣り人も見かける。
 
  規定では5k以上の物を一人1匹とはなっているものの漁協に1kあたり¥200
 支払えば何匹でも持ち帰れるという釣り人もいる始末だ。
 渡船も増えて相手はお客さんということであまり強制すれば釣り客離れになり兼ね
 ないと目を瞑る船頭さんもいる様子である。
※ 何の為に規定を設けたのか・・無意味である、一人1匹という規定に従ってそれ
 ぞれが持ち帰っても年間にすればかなりの数が確実に減り続けるのです。
 場荒れは確実に進んでいます。
 
◆ 規定の決まっていない父島では・・・・

 2005年現在も父島では規定は決まっていないが、
!ぎょうてん丸の 登地 修 船長や私達の呼掛けで
ほとんどの釣り人がキャッチ&リリースをしています。
 
 以前には4〜5匹は持ち帰っていた釣り人までが
リリースに協力してくれるようにもなりました。
 
 こんな釣り人の働きかけに 小笠原水産センターも
活かした状態で魚拓を採るほか稚魚の養殖に乗り出す
など協力的な事業を行うようになりました。
 
 

◆ 小笠原水産センターでは・・・
 
  近年、小笠原にイシガキダイ「クチジロ」
 が釣れるとあって釣り人が大勢来島して
 来ることから、小笠原水産センターでは
 観光・漁業・魚族保護を目的として稚魚
 を育てて放流する事業を始めました。
 
  「4〜5kの胞卵したイシガキダイが釣れ
 たらセンターまで活かして持ってきて」と
 釣り人に呼びかけています。
 
 採卵→受精→孵化→稚魚→湾内で養殖
 の後に放流するという試みです。
 イシガキダイを養殖して放流するというの
 も全国各地に先駆けての試みです。

  採卵用のイシガキダイ  雌 ♀
   水産センターの水槽には大型のクチジロをはじめ
  採卵用の4〜5キロの雌 ♀ が 確保してあります。
  
  

  03年人工孵化によって生まれた
   今期水産センターで人工孵化で生まれたイシガキダイ
   の稚魚は 約 65.000 匹 です。
   今秋末か来年には小笠原の海に放流される・・・・

01 保護しなければ

◆ 保護しなければ絶滅の恐れが・・・・・
 
 ● 小笠原のイシガキダイ(クチジロ)はなぜ保護しなければならないのだろうか??
  
  小笠原のイシガキダイ(クチジロ)は小笠原の固有魚種ではないようすです、イシガキダイの産卵
  状況や孵化→流れ藻について静かな湾内に漂着→その後それぞれの定着場所に移動し成長
  という生活環境から 小笠原諸島で産卵され孵化した稚魚が再び小笠原諸島に戻り定着すると
  いうことは考えられません。
 
 ※ イシガキダイの産卵は潮流のなかでの浮上産卵です、受精卵はおよそ30時間の漂流の後に
   孵化して稚魚となるそうです。 その後、流れ藻などの漂流物に付き静かな湾内に漂着し成長
   するという繁殖状況は流れ藻など皆無の小笠原諸島では起こりえない状況です。
 
   小笠原のイシガキダイに限って他の南海の魚種と同様の産卵状況や孵化状況に進化すれば
   別ですがそんな進化は起こりえないのです。
 
 ● 小笠原のイシガキダイ(クチジロ)は何処から??・・・
 
  では、小笠原のイシガキダイ(クチジロ)は何処から来たのだろうかという疑問になりますが、私や
  ぎょうてん丸の 登地 修 船長の調査では 小笠原のイシガキダイ(クチジロ)の稚魚は台湾や
  大東島方面で産卵→孵化した稚魚が、通常では黒潮海域に流れ着くのですが一部の稚魚が気象
  の変化で(毎年ではないが)極めてまれに小笠原に流れ着いたものと考えられます。
 
  したがって稚魚の漂着は毎年漂着することはなく数年に一度、それも極めて少数の稚魚が漂着
  するという状況なのです。
  
  そのわずかに漂着した稚魚が育ち定着したのが小笠原のイシガキダイ(クチジロ)なのです。
  稚魚の漂着が定期的ではないことから生態バランスがとれていないので釣り上げてしまえば
  激減→絶滅の道をたどることにもなるのです。
 
  ※ 小笠原では大型(6〜7K)に比べて中型(4〜5K)はほぼ同数ですが小型(1〜3K)は少ない
    という状況です。 現在は放流事業によって0.5〜1.0Kがたくさん増えましたが自然漂着は
    あまり見られないようです。
 
 ● 大型クチジロ(イシガキダイ)には限りがある・・・
 
  小笠原が大型イシガキダイ(クチジロ)の宝庫といっても限りがあります。 
  大型イシガキダイ(クチジロ)は生息する条件として定着する巣穴が必要ですが、幸いなことに
  小笠原にはそれぞれの島の周囲の高い崖下には崩れた大岩の重なった巣穴がたくさんあります
  のでそこに定着している大型イシガキダイ(クチジロ)が現在はたくさん生息しています。
  
  ただし、何処にもいるというのではなく生息条件の揃った部分だけということですので、潮流や
  水温状況によって生息に適した場所は限られているようです。
 
 ● キャッチ&リリースすることで夢の釣り場に・・・・・
 
  かつての伊豆諸島の離礁でも大型イシガキダイ(クチジロ)がたくさん釣れた時代もありましたが
  渡船の進歩によって大勢の釣人が押しかけ乱獲したことによって激減した現在では、小型や稚魚
  まで乱獲する寂しい釣り場状況となってしまいました。
  
  釣れなくなると状況の良い釣り場争いにもつながり釣りも楽しくなくなってしまうので小笠原がこの
  ような釣り場同様となるにはあまりにも寂しいのではありませんか??
 
  本土から1000キロ離れた小笠原ですから、ここを訪れる釣人にも限りがあることから考えれば
  小笠原も本土の釣り場同様釣れなくなってしまえば、わざわざ小笠原に大型イシガキダイ(クチジロ)
  を釣りに出掛けてくる釣人もいなくなってしまいます。
 
  現在では小笠原に行きたいと思う釣人がたくさんいますがそれぞれの事情で行くことは出来ないが
  ”いつかは小笠原に”という人達がまだたくさん控えているのです。
  夢のある釣り場としてせめて小笠原だけでもこの環境を保護しなくてはならないのです。