素材の入手

 布袋竹  淡 竹  矢 竹  素材収集法    BACK

 

   ● 好素材を求めて
 
   和竿を製作するにあたって素材の入手は欠かす事の出来ない作業である。
  本職の竿師さんでも、素材集めは毎年の行事となっています。 
  石鯛竿の製作には 「 布袋竹 」 が主な素材であるが製作する調子や繋ぎ数
  によって 「 淡 竹 」 も採取する必要がある。 
 
   「 印籠芯 」 や 「 口 栓 」 の製作にあたって 「 矢 竹 」 の採取も
  必要です。
  好素材を求めて山に入るのも気分が良いものですが他人の山に勝手に入って
  採取する事は出来ませんので山の持ち主に断わってから採取して下さい。 
 
 ※ 山によっては管理伐採が行われている山もありますが、素人はこの様な山に入ってはいけません。
    この様な山は竿師さんが契約して管理されているのがほとんどですから・・・・・
 
 ● 竹林の育成
  環境の良い山があれば好素材を自身で育成することも可能です。 手入れの行き届いていない竹林
  は竹が混んで良い素材は採取出来ないものです。 欲しい太さや長さのある竹林があったら少々乱暴
  に見えますが一度その山の布袋竹は全て伐採(秋から冬の内に)してしまいます。
  伐採した山に新しく生えた布袋竹を間伐しながら布袋竹林を育成すると質の良い素材を採取することが
  出来ます。
  特に最初に良い竹が生えますから、この竹を大事に育成することが大切です。 日当たりや風当たりが
  良くなるように間伐を繰り返し 3〜5年育ててから伐採すると好素材も多く採取出来ます。
 

 

 

 

 

 

◆ 布袋竹

 ● 布 袋 竹 (ホテイ竹)
 
  海釣り用和竿の製作に置いてはなくてはならない素材であり、
 必要に応じて太さや長さ・節間の異なる物を採取する。
 石鯛用の和竿の製作では稀に一本で出来る好素材もあるが

 安定した竿作りを目指すなら 三本継ぎ元材・三本半継ぎ用元二番

 材として16〜18尺 ・ 穂持ち材 15〜16尺 と 穂先材として
 13尺〜10尺の細物も大量に切り出す必要がある。 
 

   好みの素材は竿師さんによって異なるが山で3年以上5〜6年

  物を採取する。

  山で5〜6年の古竹は皮身が厚く反発力も強く復元力もあるが、
  割れやすいといった難点もあるが長持ちする作品を制作したい

  のであれば5〜6年の古竹の採取は重要である。

  「 火入れ 」 は3年竹に比べるとかなり難しい・・・・・・

 
 ※ 癖や捩れがなく丸みがあり、節間がよくテーパー度の程よい
   好素材を収集するとなるとかなりの竹材を切り出し、その中から
   選別しなくてはならない。
 
 ホテイ竹は沖縄から東北地方にかけて分布するが、多くは九州産が量も多い
  事から大半の竿師さんが九州産の物を集めている。
   私も各地に出向いたが何処もある事はあるのですが山が少ない為にわずか

  数本しか採取する事は出来ず鹿児島産や高知産のホテイ竹を収集しました。

  良品のある山は秘密です・・・・・・
  関東周辺では野布袋は少なく平均、川沿いに生えているが水辺の竹は使用出来
  ないので水辺から離れた山の野布袋を探し下さい。
  出来れば冬には少々雪が降るような高地の南東斜面の竹林が・・・・

 

 

◆ 淡 竹

● 淡 竹 (ハチク)   破 竹
 
   真竹の仲間ですが繊維は布袋竹よりは少ない為に布袋竹に
  比べ強度はやや落ち、性格は割れやすいという特長もあるが
  江戸和竿には欠かせない素材である。
  節間が混んで見栄えがよい事から主に手元材として使用する。
    ※ 小物竿などの製作では根掘りの素材を使用する事が多い
 
  石鯛竿の製作では「 三本半継ぎ 」の手元材として使用する。
  山で二年半位の物、直径30o前後を切り出して 「 油抜き 」
  後乾燥し数年寝かし込むと好素材となる。

  どのように保管しても割れるものは割れてしまう為に必要以上に

  多くの素材を切り出し保管して置き、割れたものは間引き残った
  素材のみを使用すること。
※ 三本半継ぎの手元材は根元より 90〜95cm前後を使用するが 『 抜け 』の
 良い竿を製作するならこの間の節間が10〜12節でテーパーの少ないものが最良です。

 

◆ 矢 竹

 ● 矢 竹 ( ヤダケ )
 
  篠竹の仲間で女竹に属する。
  何処にでも生えていますが海辺や水辺の物は適さない。
  これも山で3年以上の古竹を採取する必要がある。
  石鯛竿の製作に置いては 「 印籠芯 」 や 「 口栓 」を作る
  のに必要で太さも中芯にも使用する事から 6o〜20o位まで
  を沢山採取する必要がある。
  
  特に中芯は肉厚によって使用する太さもまちまちになる為に沢山
  必要としますのでより多く採取しておくと良い。

※ 印籠芯に使用する素材は節間が長くテーパー度の少ないものが良い

 

 

 

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