00 石鯛用和竿の機能 

石鯛用 和竿の機能について説明しています


 自然素材の性格  オーダーとは  BACK

● 自然素材に秘められた機能とは・・・
 
 石鯛との攻防が始まると自然素材の持ちうる機能を発揮
する、戻りの遅れが食いを誘い、餌を咥えた石鯛が違和感
なく走りだす。 
一般的に云われている食わす為の送りこみなどは必要と
しない、竿も極限にまで曲がり込む為に磯にはり付いた
竿も難なく引き起こす事も出来る・・・・
  
 大物の突っ込みも竿が充分に曲がり込む為に釣り人側
には大きな負担もないが、石鯛の方は竿を曲げこむだけ
のパワーを出している為に弱るのも早い。
 
● 竿の曲がりに合わせてのやり取りで・・・
 
 石鯛との攻防においても、強引に引き合うのではなく
何処までも曲がり込むという機能を利用し石鯛の引きは
竿の曲がりこみで吸収し釣人側は引きに耐えるだけで
良い、曲がりこんだ竿が徐々に戻る分だけラインをつめる
だけで、思わぬ大物も2〜3度の締め込みで浮いてくる。
 
 このことから和竿だと魚を掛けたら楽に捕れるといわれ
ているのである。
 
● 柔軟性がラインも守る・・
 
 和竿に使用されている自然素材の竹材は急激に曲げ
ても元に戻るスピードが遅いことから2点間が強烈に引き
合うということが起こりにくいために伸びのあるナイロン糸
ではラインの張り切れはほとんどありません、根ズレに対
しても2点間の引き合いが起こらないことからかなりライン
に傷が付くような根ズレでもライン切れはほとんど無いと
いっても過言ではありません。
 
 
 ● 機能はじめに・・・
 
 和竿の機能とは、まず自然素材の美しさである。
麦わら帽子のようなローカルな竿であるが、自然素材の
暖かみもあり、和竿を持っただけで何か心が安らぐという
人もいる。
 
 近代的で設備も充実したホテルやマンションで過ごして
も、何か物足りない気分になる、日本人に生まれて最も
気分が落ち着くのは木造りの家に住んで、畳の上に座る
と一番落ち着くのと同じようなものであると思う・・・ 
 
 古代人達がその日、食う為に魚を釣り上げていた時代
から竹の竿は使用されていたとも云われている。
勿論、当時はノベ竿であったが時代は変り人々が暇な時
を過ごすのに釣りが遊びとして行われるようになり現代的
な携行の便利な繋ぎ竿へ進化を遂げたのである。
 
● 繋ぎ竿の登場は・・・
 
 繋ぎ竿が文献に登場したのは江戸時代( 延宝三年 )
京都で版行された俳書である。 繋ぎ竿の出現によって、
釣り竿も急激な進歩をなしとげ、それぞれの釣りに合わせ
た機能を備えた竿として発展した。   
 
 江戸時代になると大名や旗本が竿師を抱え釣り種に合
わせた竿を作らせ余暇を楽しんだ様子である。
当時としては釣りは一般庶民の遊びではなかったが維新
以来一般庶民の遊びとしても釣りが行われるようになり
戦後のグラスロッド時代に移り変わるのである。
 
● 石鯛竿の普及したのは・・
 
現代のような石鯛用の和竿が開発されたのは戦前の頃
からだといわれています。
昭和の初期には三浦半島や伊豆半島の一部の磯で地元
の漁師さんがのべ竿を用いての足元のたらし釣りで釣り
あげられていた石鯛をこの方面に良く出掛けていた東京
の客が見てから石鯛釣りを一般の釣人が行うようになり
石鯛竿が開発されていったようです。
 
 戦前より関東の名うての竿師さんがこぞって石鯛竿の
製作に当たり石鯛竿の普及時代に突入したが、戦後に
入り伊豆の磯の開拓時代にその名を轟かせた銘竿を生
み出した竿師はわずかに数名である。
 

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02

  ● 自然素材の性格とは・・・
 
 今や近代産業が盛んとなりカーボン竿が主流となった現代においても、竹調子などとアピール
 しているメーカーの製品もあるのだが( 近代ロッドのほうが 軽さ ・ コンパクト ・ 強度 ・
 耐久性 ・価格・・etc 優れている ) 見た目を竹に見せて仕上げる必要もない
 機能面においては近代竿であるカーボン製品のほうが優れているのであるから何もローカルな
 和竿に姿を似せて作るのは感心出来ない。
 魚を釣る目的だけとすればどのように贔屓目に見ても近代ロッドの方が優れた製品である。
 
 もっとも異なる性格が反復(もどり)のスピードの差である、一般的に良く云われる「 張り 」
 「 抜け 」 「 腰の強さ 」 「 粘り 」 と機能面で表現されていますが、前出のある程度の
 機能は現代の工業製品で作る事は出来るが素材の持ちうる性格までは造り出す事は出来
 ないのである。
 
 和竿は一般的に 「 食い込みが良い 」 「 手に伝わる魚の引きが柔らかい 」などとも
 いわれますがこれも自然素材である竹の反復作用 ( もどり )のスピードの遅れが重要な
 キ―ワードとなっているのである。
 したがって急激なアオリやポンピングという動作は不用な動作であるばかりか、その機能さえ
 生かすことは出来なくなってしまうのである。
 
 逆に反発力の強いカーボン竿などは、魚の引きも強くなり小さな魚でもより暴れるという
 現象を引き起こす為に手の硬い人はより強い引きを味わう事になる ( それが楽しいと言う
 人もいる )   では、和竿なら何でも良いかというとそれは不正解なのです。
 
  いかに和竿であろうと道具である、使う釣師の体力に合わせた物であること ・ 使う側が
 熟練した技術を持っていてこそ、その機能は生かされるのである。
 
 竿先と穂持ちはウキ釣りのウキの役目を果たしますので製作にあたっても適合ラインに合わ
 せて設計しなくてはなりません ( 自然素材の竹では適合させないと長持ちもしなくなる )
 また、釣り場の状況に合わせての製作も重要だという事も忘れてはなりません、和竿とは
 釣りをする為の道具と云うより釣り味を楽しむ為の道具であるといえる。
 

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03

● 状況に合わせオーダーする事が・・・
 
 釣り味を追及する為には、釣り場の状況に合わせた道具を使ってこそ、その楽しみが増す
 のであるから、当然釣り場の状況に合わせた竿が必要となってきます。 
 
  和竿は竿師さんにオーダーできるのであるから使う側の意向をはっきり伝え、製作しても
 らう事が可能な道具である。 いたずらに節数の多い竿が良いといった物でもありません。
 釣り場の状況や使用ラインや仕掛け強度に合わせて、設計・製作する上に必要なところに
 節があれば良いのですから節数などは竿師さんに任せておけば良いのである。
 
 要は自分の体力・釣り場の状況・時期・使用ラインや仕掛けに合わせて設計・製作して
 もらった道具が機能面においても優れた製品であり釣趣も倍増すると思って頂きたい。
 
● 石鯛釣りを良く理解している竿師の・・・・・
 
 竿師さんの中にも、石鯛釣りの経験もなく、石鯛を釣る釣り場にも出向いたこともないのに
 石鯛用の和竿を製作販売している方もおられますので、せっかく手に入れた和竿もその機能
 において劣る製品も多く出回っているという非常に残念な現状も伝えなくてはならない。
 石鯛釣りを良く理解してその製作にあたっている竿師さんの製品を購入する事をお薦めする。
 当然、和竿を使う側である釣師は見た目の重視ではなく使う場所 ・ 釣場の状況などを伝え、
 それぞれの釣場や時期に合わせた竿の製作依頼をする位の熱意があってこそ釣味の良い
 製品を手にすることが出来るのである。
 
● 釣り師は卓越した技術を持ことが・・・
 
 当然、使用する釣師も釣技に卓越した技術を持つ事が必要であり、その機能を存分に味わう
 事も出来ると共に、その評価も出来、和竿の理解者としての資格もあるのだ。
 
 

 

             


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